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ぷろどおむ

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元サッカー少年。今はしがない化学屋です。

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柏崎刈羽原発放射能漏れ事故について

このところ日本海側で立て続けに大きな地震が起きているわけですが,原発反対派と呼ばれる人々が危惧していたとおり,柏崎刈羽原子力発電所において地震の影響による放射能漏れ事故が発生したようです。


柏崎刈羽原子力発電所6号機の放射性物質の漏えいについて


このプレスリリースによりますと,「漏れた水の量は、約0.6リットル(3階、放射能量は約2.8×10ベクレル)、約0.9リットル(中3階、放射能量は約1.6×10ベクレル)」そして,この漏れた水が一般排水と混ざり海洋に投棄されてしまった分に関しても「放出された水の量は約1.2mで、放射能量は約6×10ベクレル」ということでしたので,それほど大規模な放射能漏れではなかったようです。


火災が発生したと言うことで,かなり驚いたのですが,そちらの方も原子炉とは全く関係ない変圧所で起きた火災と言うことで,放射能漏れとは全く関係がなかったということに安堵しました。これは,震度6クラスの地震を二度も喰らったこと,さらにその揺れが設計時に想定されたレベルを超えた振動であったと言う事実を考慮に入れれば,まさしく僥倖であったと言うべきではなかったかと思います。(もちろん原発関係者の事前の,あるいは日頃からの努力もあったのでしょうが)


火災発生直後の報道で,この変圧所は「原子炉を冷却するために必要な電気を外部から受け取るために必要な施設であり,ここが火災にあったと言うことは非常停止した原子炉が冷却されないことになるので非常に危険だ」ということを原子力情報資料室の方が熱く語っていたので心配していました。


しかし,実際のところあの施設は,原子力発電所で発生した電気の一部を内部で利用するための施設であり,また冷却に関しても施設内に二台設置されているディーゼル発電機が利用可能であること,また万が一その発電機に不備があった場合でも蒸気を利用したシステムにより,数時間の間なら制御できるようになっていることが後に報道され,原子力情報資料室の方が危惧されていたようなことは全くの杞憂であったことがわかり安堵しました。同時に,我々素人が考える程度の事態には結構備えられているんだな,と素直に感心しました。


ただ,火災についてはまだ原因などに関して詳しい発表がされていないようなのでコメントできませんが,水漏れに関しては使用済み核燃料冷却用プールの水が漏れたという話ですので,その辺はもうちょっと何とかならなかったのかと言う気になります。それほど放射能が強くないですし,あれだけ横揺れが激しいというのも想定外だったのかもしれませんが,ぜひ今後の教訓にしていただきたいところです。


さて,今回漏れた放射能ですが,推定60,000 Bq。一般紙の報道によりますと「ラドン温泉6リットル」分だそうですので,今回漏れ出した水の量が1.2mすなわち1,200Lですから,健康によいと評判のラドン温泉の200分の1しか放射能を持っていなかったと言うことになります。これだけうすければ,海水中に放出された瞬間にあっというまに拡散しバックグラウンド以下のレベルに落ち込むことが簡単に予想できますので,少なくとも今回の問題に関しては問題はなかったのだろうと思います。しかし,まだ漏出した核種についての情報がありませんので,そのあたりについての情報公開も強く求めていきたいところです。


さらに,せっかくのリアルタイムモニタリングシステムが稼働していなかったり,(こちらの不勉強もあるわけですが)原子力発電所内部の構造が知られていないために無用な不安をかきたてたり(変圧所がどういう機能を持っているのかについて,かなり専門家に近い人もわかっていなかったわけで)という部分もあったので,その辺の広報活動にも今後力を割いていただきたいと思うわけです。


特に,リアルタイムモニタリングシステムに関しては,かつて東海村でおきた臨界事故の際には,周辺における放射線量の異常な状況が逐一報告され,ある意味公開情報の信用度を上げる一助にもなっていたわけです。こういう「いざ」という時に機能しないのでは,一般市民の信頼度を上げることができません。現在(7/17 16:00)もまだ復旧せず一時間に一回ずつPDFファイルの形で測定値が公表されるというスタイルになったままです。信頼回復のためにも,一刻も早いシステムの復旧と原因,もしくは細かい状況の発表を希望いたします。

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テーマ:科学・医療・心理 - ジャンル:学問・文化・芸術

気になる化学リスク | 16:15:01 | Trackback(0) | Comments(0)
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