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ぷろどおむ

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元サッカー少年。今はしがない化学屋です。

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続・ラウリル硫酸ナトリウムはドイツで使用禁止にされている?
昨日のエントリを書くためにいろいろ検索していたら,以前書いた「ラウリル硫酸ナトリウムはドイツで使用禁止にされている?」でこばんさんが主張されていた話の根拠に繋がりそうなページを見つけました。

こちらです>ドイツ化粧品認定機関の比較(ノイフォルム- neuform、エココントロール- Eco Contral、BDIH)

このページの一番下の方に,以下のような記述があります。

独立した認定がなぜ必要なのか?
・刺激を与える恐れのあるココイル硫酸Na(ラウリル硫酸Na)を界面活性剤として使用禁止。


ということで,おそらく「ラウリル硫酸ナトリウムがドイツで禁止されている」という怪情報の根っこはここなのかな?と推測しています。

もちろん先ほどのページをご覧いただければわかるとおり,ここに掲載されている機関は(その筋では権威が認められているようですが)民間団体であって,国家機関ではありません。また法律などで規制されているわけはなく,これらの民間団体が設定した内規のようなものにしたがっているだけですので,これらの認定機関からの認定を必要としない人たちに対しては何の効力も規制力も働いていません

そして一番困ったことは,ここに伝言ゲーム特有の尾ひれがついてきていることです。

単なる民間のエコ団体が作った認定基準が,いつの間にか国家基準,はてはEUによる規制みたいな書かれ方をしたり,皮膚を刺激する可能性がある」だけだったはずの規制理由に,「発ガン性」とか「猛毒」とかいう変な尾ひれがついているのは,その最たるものです。
また,どこでどう入り込んだのかプロピレングリコールまでお仲間入りしているのも,尾ひれの一つと言えるかもしれません。
また,どういう加減かよくわかりませんが,「禁止されているはずのココイル硫酸ナトリウムは安全」と言うことになっているところもあるのが,宣伝されている方のご都合が反映されていてちょっとほほえましささえ感じてしまいます。

ラウリル硫酸ナトリウムはアルカリ性を示しますので,が肌に対して刺激を与える可能性は否定できません。ただし,少なくとも先ほどの認定機関の一つであるNeuform(ノイフォルム)は,限定された範囲内ですがポリエチレングリコールの使用や保存料の使用を使用することを認めています。これは保存料を使用しないことによる微生物汚染などを防ぐことの必要性を認めていること,そしてポリエチレングリコールは中性であるため肌への刺激が少ないことを認めていることに他なりません。

(追記:090204 ラウリル硫酸ナトリウム水溶液の液性はほぼ中性であるpH 6~7程度です。アルカリ水溶液になると言う記述は私の事実誤認でしたので,訂正いたしました。)

動物実験を一切認めない辺りはちょっとあれなのですが,それでも自分たちの理念と現実に対しある程度のバランスを取りながら活動している点で,ありもしない発ガン性や羊水からシャンプーの匂いがするなどといった与太話を繰り返すような組織とは,一線を画しているのではないかと思います。

まぁ,それだけにここから出てきた伝言ゲームで,わけのわからない流言飛語が発生していたとしたら,非常に残念でなりません。

少しでも正確な情報が広がっていってくれるように,私も微力を尽くしていきたいと思っています。

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テーマ:科学・医療・心理 - ジャンル:学問・文化・芸術

気になる化学リスク | 11:41:16 | Trackback(0) | Comments(15)

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