■プロフィール

ぷろどおむ

Author:ぷろどおむ
元サッカー少年。今はしがない化学屋です。

■最近の記事
■最近のコメント
■最近のトラックバック
■月別アーカイブ
■カテゴリー
■FC2カウンター

■ブロとも申請フォーム
■ブログ内検索

■RSSフィード
■リンク
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


スポンサー広告 | --:--:--
またコメントをいただきました
前回と同じ方からいただいたのですが,非常に興味深いのでまたエントリでお返事させていただきます。前回同様一部抜粋したり,順番を変えていたりしますがご容赦下さい。

「原爆跡地である広島や長崎の残留放射能や放射性物質、放射線や、六ヶ所村だけでなく日本各地の原発が汚染すると言う放射能や放射性物質、放射線レベルには何も問題はなく、それらの地域産の農作物や海産物を食べたり、泳いだりする時に体に浴びたり海水を飲む放射能レベルは全て人間が回復できるレベルであり、体はそれら放射能を排泄する機能をもち体内にとどまる事がないために、蓄積や堆積をする事はない。
自然放射線はそのまま通り過ぎていくために人体に蓄積する事はなく、カリウムなど人体が発する放射能は常にレベルが一定に保たれるため、新たに食べたり飲んだり体内に取り込んでもそのレベルは増えていく事はない。」という理解をさせて頂いたんですが、間違いはないですか。
害があれば別ですが、ないのであれば不安なく買い物が出来て食べたり飲んだり出来る事が何よりです。


おおむねそのご理解であっていますが,少しだけ。「自然放射線は……」の部分ですが,まずその手の人たちがよく使う「自然放射線」「人工放射線」の区別は意味がないと言うことをご理解下さい。放射能を持つ放射性物質が体内に蓄積されるかどうかは,純粋にその放射性物質の化学的な性質によるもので,その物質の由来が天然物なのか人工物なのか,さらにいえば放射能を持つか持たないかということとはほとんど関係ありません。生体内での代謝速度の高い物質であれば,放射能が強くても弱くてもすばやく代謝されて体外に排出されますし,体内にとどまりやすいものであれば,人工でも天然でも体内に蓄積されます。

また,文章中で「放射能」と「放射線」と「放射性物質」の意味が混同されている部分があるように思います。そこを意識して使い分けるとより理解が進むかと思います。人体への影響はそこに存在する「放射線」の強さによって判断されます。ですから,まず第一に意識しなければいけないのは放射線の強さであるシーベルトとかグレイといった単位で表される数値です。また,その放射線を発生する能力が「放射能」です。「放射能=その物質が一秒間に何回放射線を放出するか」はベクレルという単位で表されますが,たとえ放射能が大きな値を示しても,発生する放射線が弱ければ人体への影響は小さくて済みます。これが六ヶ所から排出されるトリチウムを気にする必要がない理由とも繋がる重要なポイントです。

と,なんとなく不安がらせるようなことを書いてしまいましたが,現時点までのところ,幸いなことに被爆地はもちろん原発周辺や六ヶ所近辺で観測される放射線レベルは元々存在している自然界の放射線レベルとほぼ同等の値を示しています。安心してこれらの産地で作られたものをお買い求め下さい。そのことが現地の経済を活性化させ,補助金に依存した体質を改善させる第一歩となります。

買い物など生活に不安がなければいいなという一般レベルでは、体内に入った放射能、放射線物質は速やかに体外に排泄出来るレベルであるかどうか、という不安が一番ですね。
半減期が長いものがあるというと、体から長時間毒を出し続けるのではないか、体内に入った時それは速やかに体の外に出るのか、長く留まっては怖い、それに毒性が強い半減期が短いものもあるとなると、それらを飲み込んだ時など速やかに体外に排泄できるのか、自然放射線は通り過ぎるが、それらは体内に入ったら放射線を出し続ける放射能を持ったものとして長く滞在するのか、実態はいかがなものか、という疑問が普通にわきます。


体内に存在する時間は先ほども書いたとおり,問題となっている放射性物質の化学的な性質に依存します。なので,一概にどうこう言うことはできませんが,その影響の強さは取り込んだ放射性物質の量に依存しますので,量的な部分をモニタリングしていれば大体の危険は予測できます。そして,現状ではその様な健康被害が予想されるほどの放射線が,青森県産品やその他のものから観測された事実は全くありません。

一例ですが、α線は食べ物に混ざって口に入っても、皮膚でも体が吸収する事はないが、肺から入ったらよくない、という下記サイトがあります。
http://www.med.nagasaki-u.ac.jp/renew/information/interna_heal_j/a7.html
ただ、これを読む限りでは、肺に入っても自然に排泄できるレベルであるという意味にも思えます



α線の特徴として,パワーは強いが透過性が弱いというものがあるため,皮膚などに付着しても体内に影響を与えることができません。しかし,プルトニウムなどのα線を出す放射性物質が塵などの形で肺の中に蓄積されると,直接内臓にダメージを与えるために危険性が大きく増大することは事実です。なので,α線を出す放射性物質の吸引には特に注意が必要だと思います。ですがが,もちろんダメージの大きさは吸引した放射性物質の量に依存します。たとえ吸引したとしても,微量であれば大きな問題はありません。

私は原発汚染と広島と長崎の残留レベルがいかに不安がないかを学ぶために聞いたのですが、一番まともに思う方の答えでも、α線でも皮膚に触れれば問題、肺に入ったら出す方法はない、との答えです。私は原発汚染と広島、長崎レベルで聞いたんですが、では、そのレベルで肺に入ったら終わりになるのですか。同じ理屈で、その汚染レベルで排泄(排出)出来ない種類もある、となるとこれは問題ありますね。


原爆による被爆を,通常稼働中の原発から与えられる影響と比較するのは全く意味がないので,明確に分けて考えるべきだと思います。原爆の爆発では環境中に大量の放射性物質がばらまかれます。当然被爆された方々の体内には大量の放射性物質が入り込み,様々な健康被害がもたらされました。しかし,現時点では被爆地においてもそのような放射性物質が残存していることはなく,疫学的な調査結果においても広島や長崎で有意に発ガン率が上昇しているなどという報告もありません。

それら地域産の農作物、海産物には体内にたまる様な毒はあるのかないのか、避けるべきなのかどうなのかという事を、専門家で、それに何もベクトルがない方に聞きたいなという思いだけです。
もちろん、害があるのにないと言って、とか、あるいはその逆を頼んだわけでもなく、致死量でなければ問題ないというわけにもいかない。
ただ、本当に害がないという事をここできっちり理解を及ばせようと考えています。


繰り返しになりますが,体内に放射性物質が蓄積されるかどうかはその「量」ではなく「種類」に依存します。蓄積した放射性物質が健康被害を与えるかどうかはその「種類と量」に依存します。そして,現時点で国内において健康被害が予測されるような「量」の放射性物質が食品から検出された事例はありません。

少なくとも検索上位には、原爆跡地や原発地域にはトリチウムやプルトニウムなど半減期が長いもの、短いものなど様々な放射能、放射性物質が農作物や海産物を汚染する、海や土地に堆積するという説明がほとんどであり、それらを素直に読むと、半減期が人間の寿命より長い毒が体内に入る、それが排泄もされない、そういうものが体に入る農作物や魚介類、あるいは海藻などを売っているという事になります。


このような説明は,ほとんどが「量的な関係を無視した誇張に満ちている」ものです。化学的・物理的な性質として,環境中や生体中に残存することは事実ですが,それがすなわち健康被害に直結することを意味しておりません。彼らの指摘が普遍的なものであるというのであれば,そもそもこの地球上に生命が暮らし続けることは不可能です。

半減期が何万年先の放射能、放射性物質は微量であれば、体は排泄する能力を発揮できるレベルであるのか、という事ですね。それも、速やかに、という事が問題ですよね。長く体内に滞在するのであれば、これまた恐怖です。


全ては放射性物質の種類と量の問題です。微弱なβ線しか出さない放射性物質がいくら体内に残存していようとそれほど大きな問題はありませんし,いくら強いα線を出す物質が体内に取り込まれようと,その量がごく少量であれば元々体内に存在しているカリウム40の影響に隠れてしまいます。

原爆跡地であれ原発汚染地域であれ放射能や放射線物質がそのレベルであれば天然に解毒というか治癒というか無害化する、それらの産地の農作物や海産物を食べても人体であれば排泄など何かそういう回復する働きがある、というのであれば何も不安はないです。


全くその通りだと思っていただいてかまいません。被爆地は年々浄化されていく一方ですし,原発についても(今後重大な事故が起きれば別ですが)現状同様の通常稼働が行われている限り,問題はありません。というか,炉心付近などはともかく周辺環境が「汚染」されている事実もありません。

量は微量でも長く体内に残ったまま時を経るという事であれば、これは甚大な恐怖ですよね。
ただ日本みたいな国がそんなものを許可する、、、のかな。


もちろん許可するわけはありませんし,そもそも長く体内に残っていたとしても微量であれば恐怖を感じる必要はありません。というか,繰り返しになりますが,我々の体は少なくない放射能をすでに持っています。プルトニウムなどが外部から取り込まれることをいくら阻止しようと,常に体内のカリウム40はα線β線を出し続けていますし,地殻や宇宙からは大量の放射線が飛んできています。それらの避けようのない放射線の方が圧倒的に大量で持続的なのです。毎食ご飯を3杯平らげている人が,毎食30粒くらいご飯を残してもダイエットには何の効果が得られないのと同じ事です。

http://www.naka.jaea.go.jp/forum/aomori_sympo/ichimasa.pdf
というサイトでは、マウスの実験で、本来半減期が12年強のトリチウムを水に混ぜて与えたところ、体外に排泄できた半減期は10日だったとありますが、10日って大変長いです。
ただこれは量にもよるのですかね。


これは生物的半減期というものであり,量ではなく放射性物質の種類に依存します。トリチウムの場合でも,水の形で摂取した場合と有機物の形で摂取した場合ではまったく違う生物半減期となります。

六ヶ所村などの地域の放射能はその実験と対比できるものではなく、比べる数値が違い、原発地域汚染はもっと微量であり、そこでとれた海産物を食べても速やかに排泄できるレベルになる、のかな。


おおむねその通りですが,そもそもこれらの地域で海産物が汚染されているという事実は確認されていません。

また、世界には他地域とは比べ物にならないほど天然に存在する放射線が多い地域がありますよね。そこでとれた農作物(アジアや南米の高地でとれたバナナなどなど)は、放射線が残っているか、他地域産のものより、食べたら何か影響があったりするものですか?


ここでも混同されていますが「放射線」は残りません。農作物自身の持つ放射能が高いかどうかについては,高い可能性があります。それは環境放射線の値が高い地域のほとんどは,地盤を構成している岩石が大きな放射能を持っている場合が多いので,そこで取れた農作物は放射性元素を他の地域より高い割合で取り込んでいる可能性があるからです。しかし,それらの農作物を一番食べているであろう現地の方々について疫学調査を行っても,他の地域との間に有意差があったという報告もありませんので,問題ないレベルであるのでしょう。

また、放射線の農業利用では放射線は一切残らないんですよね。
では、放射線をタイヤや紙、ティッシュなどに照射する工業利用も全く放射線は残らないのですか?


放射線は残りません。また,照射した物質に放射能が発生するようなレベルの放射線を照射したら,その製品が使い物にならなくなる可能性の方が大きいです。

こちらを探せた日より前、検索でたまたま、第一次とか第二次とか大戦?などの戦争に使ったマスタードガスとかいう毒ガスは、キャベツから作ったとあったんです。
キャベツを一日にかなり食べている家族がいるんですが、キャベツって何か害があるんですか。



マスタードガスとキャベツの関係を調べることができませんでしたので,全くの推測ですが原料にしていたとしても工業的にキャベツから成分を抽出して取り出すなどということは考えられませんので,「化学合成反応を行うことでマスタードガスにもなりうる成分がキャベツにも含まれている。」程度の話だと思います。もし,仮に成分そのものがキャベツに含まれているという話であったとしても,普通の人間が食べられる量の範囲内で問題があるとは思えません。どちらかというと,害が出る前に別な理由(栄養失調とか食べ過ぎによる胃腸不良とか)で健康被害が出る可能性の方が大きいと思います。

スポンサーサイト

テーマ:環境・資源・エネルギー - ジャンル:政治・経済

気になる化学リスク | 20:23:58 | Trackback(0) | Comments(3)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。