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ぷろどおむ

Author:ぷろどおむ
元サッカー少年。今はしがない化学屋です。

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プロピレングリコールはどのくらい怖いのか
ふたたびコメントをいただいたのですが,いろいろな誤解を元に不安に駆られていらっしゃるようなので,再度エントリとして説明させていただく事にします。コメントの通りに説明しようかとも思ったのですが,適当に話の順番を変えさせていただいております。ご了承下さい。

では、ラウリル硫酸ナトリウム・PG・エデト酸塩・水酸化ナトリウムなどが安全とおっしゃるんでしたら、『動物実験』はなぜ行い、なぜ動物が死ぬのでしょうか?


この点誤解している人が多いのですが,「危険だから動物実験をしている」のではありません。「どこまでなら安全なのかを知るため」の動物実験です。

この世の中に存在しているものには,すべからく「許容量」というものが存在します。日常的に摂取し,万が一摂取量が不足してしまえば生命活動を維持する事ができなくなるようなもの,つまり塩や水にも許容量が存在し,許容量以上を摂取すれば,最悪の場合は死に至ります。たとえ日常生活で普通の摂取量であれば問題ない場合でも,今現在の使用量が「上限ギリギリ」なのか,「まだ上限まで余裕があるのか」ということを知っておく事は大変重要です。そのため,たとえ日常的な使用量においては安全だとわかっているようなものでも,「何らかの悪影響が出るまで大量に摂取」させ,本当の安全の上限を知るために行われているのが,現状の動物実験なのです。

もちろん物理的に実験不可能な量(実験動物が食べきれないほどの量とか)まで達しても,何ら悪影響が見られない場合もあり,その様な時には「○○以下であれば」というような表記をする場合もありますが,動物実験による毒性試験というのはそう言うものです。「この商品は安全だから動物実験をしていません」などと謳っている会社も最近はちらほらあるようですが,その様な会社は安全までのマージンを調べるという大切な作業をサボっているだけで,とても誠意ある製品開発をしているとは思えません。思いこみと他社の実験結果以外の何を根拠に安全を担保しているのか,はっきり説明していただきたいものです。

ちなみに突然仲間入りした水酸化ナトリウムですが,この中で,これだけは正真正銘の劇薬で非常に危険な化合物です。取り扱いにはくれぐれもご注意下さい。

あと、ラウリル硫酸ナトリウムが発癌性物質です。


これまでにラウリル硫酸ナトリウムに発癌性があると認められた事はありません。もしその様な情報に関する一次情報をご存じの方がいらっしゃいましたらお知らせ下さい。

PGは、染色帯異常・脳、肝臓、心臓、腎臓の障害・赤血球の減少をもたらすもので、男性は主に肝臓や生殖器、女性は胸や子宮や卵巣と油分の多いところに溜まる成分です。


こちらがプロピレングリコール(PG)のMSDSです。

この中の「9.物理的及び化学的性質」という項に「オクタノール/水分配係数:log Pow = -0.92 ~ -1.32」という記述があります。これは,オクタノールと呼ばれる人間の油っぽい部分に近い成分と水の両方が存在する状態のところにプロピレングリコールを溶かし込み,良く振り混ぜて静置すると「オクタノール中には全体の1/10前後しか存在できない」という意味です。もちろんこれは密閉した容器中の話ですので,血液のような流れのある状態ですと,血管壁や他の油っぽい部分のそばを水を大量に含んだ血液などが洗い流している状態になりますので,随時90%前後のPGがそこから洗い流されている格好になります。ですので,PGの化学的性質を考えると,PGが人間の油分の多い部分に蓄積すると考える事は非常に困難です。

最近よく地球温暖化が原因で北極と南極の氷が溶けていると騒がれていますが、確かに温暖化の原因もあると思います。
PGは自動車のラジエーターが凍らない為に使われる不凍液ですから、北極・南極の氷を溶かす原因にも実はなっています。


失礼ながら不凍液の原理はご存じですか?こちらにPGを主成分とした不凍液の宣伝がありますが,PG以外のものも加えて性能を上げたはずの市販不凍液ですら,10%程度の混入では1~2度融点を下げるのが精一杯です。PGの雨が南極圏に降り注ぎ,北極海がPGの海になっているというのであれば別ですが,PGが北極・南極の氷に影響を与えるなどという想像はあまりにスケールが多すぎますね。まさしく,「杞憂」の語源となる逸話を思い起こさせるようなお話だと思います。

何に気付いていただきたいかと申しますと、PGは『人体だけではなく環境破壊も知らない間にしている』ということに一人でも多くの方に気付いていただきたいなぁという強い願いで書かせていただいてます。


というわけで,ご心配する事は無いかと思いますので,どうぞご安心ください。

残念ながら何年前のことかは忘れたのですが、過去にこんな事件が朝日新聞か毎日新聞のどちらかに取り上げられていました。
主婦が容器を捨てるためにグラスに残りの少量の洗剤を台所に置いてたところ、サラリーマンが酔った状態で帰宅し、謝って飲んで死亡した事件があります。


数十年前に起きていた農薬誤飲事故などならいざ知らず,現在流通している製品でこんな事故が起きたというのはにわかには信じがたい出来事です。ぜひ,一次情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら,お知らせ下さい。

そして、2000年に三宅島地震で島民が4年ぐらい離島した時、後でわかった事実ですが、昔、三宅島の周りの海は珊瑚が沢山あって有名だったのですが、地震が起きる前はほぼ絶滅状態でした。が、4年近く人間が生活雑排水を流さなかっただけで、珊瑚が復活しました。
環境破壊していたのは生活雑排水だったんではないのでしょうか?


調べてみましたが,火山噴火により相当なダメージを受けたものの,予想より速い速度で復活しているという話は見つけられたのですが,それ以前に絶滅の危機に瀕していたという情報は見つけられませんでした。こちらについてもどなたか一次情報をお持ちであればご提供いただければと思います。

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テーマ:科学・医療・心理 - ジャンル:学問・文化・芸術

気になる化学リスク | 11:16:52 | Trackback(0) | Comments(24)

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