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ぷろどおむ

Author:ぷろどおむ
元サッカー少年。今はしがない化学屋です。

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タバコはなぜ迫害されるのか
最近,mixiの日記とかで書いたので,こちらの方にも一部追記・変更しつつ転載。

今ちまたで話題になっている「タバコ一箱千円」という話ですが,これはタスポの導入と共に,税収上昇という側面よりも,こちらのタバコの規制に関する世界保健機関枠組条約が発効したことにともなう処置と見た方が,理解が進むのではないかと思っています。

この条約の第6条にもありますが,価格操作を行うことでタバコの需要を減らすことは,条約の趣旨に添うことだとして肯定的な位置づけをされています。なので,本来の目的から考えれば,税収が上がろうが下がろうがどうでも良いのです。

また,高額商品とすることで,比較的所得が低いことが予想される未成年者の購入が抑制されることも期待されています。タスポも同様に,この条約第16条を遵守するための施策の一つです。

結局どういうことかというと,全世界的にたばこ屋は消滅させる方向に進むことで同意がなされ,日本もそれに同意しているのです。なので,たばこ屋が潰れていくのも,たばこが買いにくくなるのも,予定通りの結果であって,施策的には大成功なのです。

たとえ,喫煙者がどれだけ熱くタバコに対する愛を語ろうと,「タバコ産業は9兆円規模の大産業なんだ!」「我々は税金払ってるんだぞ!!」「タバコを吸うとストレス解消になるんだ!」といくら訴えても,残念ながら無関係です。日本政府がこの条約に調印し批准した以上,日本国民がそれに伴う施策を受け入れる方向で動くことが「国際的に求められ」てしまいます。国際条約に調印し批准すると言うことはそう言うことですし,法治国家の国民であると言うことはそう言う意味を持ちます。

もちろん政府側の方も,それほどひどい悪影響がでないようにソフトランディングの方向を模索してるようです。もちろん,このご時世でどこまで期待できるかは疑問ですが,それはあくまでも国内問題であって,この条約の関与するところではありません。なぜなら,そもそもこの条約の最終目的は「タバコ産業をこの世界から(できれば消滅するくらいに)削減させる」ことにあるわけですから。

「タバコが売れなくなる」「タバコが買いにくくなる」「喫煙しにくくなる」と文句を言われるような世の中こそが,この条約の描く未来図なのです。条約が求めているのは,このような未来予想図を実現するために政府や関連業界,各個人が努力し,発生した影響を甘受することであって,タバコ産業や喫煙者を保護することではありません。極端な言い方をすれば,タバコ産業を圧迫することにより発生する悪影響は,タバコが無くなることによって得られる健康的で清潔な環境と比較すれば,些細なこととみなされているのです。

このような条約が国際的に認められ,多数の国が調印・批准し(2008/4/23現在 署名国:168ヶ国,締約国:153ヶ国)発効しているような状況では,どうひいき目に見てもタバコ産業に未来はありません。なので,私としては政府のソフトランディング施策に乗っかりながら,禁煙するなり,別の業種に乗り換えるなりと言った方向で,今後を考えるのが上策だと思うのです。

それでも「どうしても反対したい」というのであれば,まず「税収が上がるとか下がる」とか,「タバコ産業が無くなったら路頭に迷う人が出る」とかいう論点は意味がない,と言うことだけは理解しましょう。本当に戦うべき相手は,政府ではなくて条約なのです。ここを間違えないようにしないとどうしようもありません。

ですから,どうしても反対したければ,国際的な信頼を損なうことを覚悟の上でこの国際条約への調印と批准を反故にするように政府に訴えるか,国際的にこの条約が無意味であることを訴えて,条約そのものの破棄を呼びかける以外にはありません。

ところでみなさん,紹介させていただいた条約の前文だけでもご覧になりましたか?

私の感覚で言うと,問答無用に近い,極めて強い論調で「タバコの存在そのもの」を否定している文章になっています。タバコを愛してやまない方々がこの文章を見たら,涙を流すか怒りに震えるかのどちらかでしょう。しかし,それと同時に,世界的な流れとしてこのような論調が肯定的に受け入れられているのだ,と言う事実をしっかりと見据え,その上でどう対応するかを考えなくてはいけません。

もし,まだお読みになられていないようであれば,かなり長くて読みにくい文章だとは思いますが,ぜひご一読ください。外務省が出している公式日本語訳はPDF書類でも取得できます。既存のタバコ産業を守りたいと思うのであれば,この条約と戦うことが絶対に必要になります。ですから,現状の施策に反対されている方ほど,この条約文を精読されることをお勧めします。

が,個人的には,喫煙者のみなさまには,そろそろあきらめて禁煙をはじめることをお勧めします。 喫煙と発ガン性の因果関係は,疫学において因果関係が認められたほぼ唯一と言っていいくらいの成功例です。ご自身の健康のため,余計な経済的損失を増やさないためにも,一日も早く禁煙治療を受け始めることをお勧めします。この禁煙クリニック一覧から出てくる病院であれば,健康保険も適用されるそうですから。

それにしても,こういう条約が存在して発効していることなんて,マスコミはほとんど説明しないんですよね。出てくるのは,「無駄遣いを止めないくせに,タバコを止められない喫煙者という弱者から搾取しようとする酷い政府」みたいな論調ばかりで,本当にあきれてしまいます。こういう側面からの理解無しにこの問題を理解するのなんて,不可能だと私は思うので,ぜひこういった側面についても解説していただきたいものです。

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テーマ:科学・医療・心理 - ジャンル:学問・文化・芸術

雑学 | 18:46:08 | Trackback(1) | Comments(27)

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