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ぷろどおむ

Author:ぷろどおむ
元サッカー少年。今はしがない化学屋です。

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コロイドの定義とか羊水の匂いとか
さて,orioさんからコメントをたくさんいただいているのですが(いつもありがとうございます),お返事書いていたら長くなってしまったのでエントリにしてみました。流れが不明な方はこの辺参照してください。

というわけで,コロイドの原理というか「定義」は,ある分散媒の中に別の相のものが(気体の中に液体,液体の中に固体など)「溶けている」のではなく,かといって「沈殿」したり「浮いたり」せずに「分散」している状態を言います。その「分散しているもの(分散質)」のことを指す場合もありますが,科学的に正しい表現としては状態そのものを指しています。ただし「分散系」などと表現されることの方がより広い意味を指し,「コロイド溶液」と言った場合には分散媒が液体である場合に限定されていることもあります。

例えば空気の中に細かい水の粒が浮いている状態(リキッドエアロゾル)が「霧」とか「もや」ですし,牛乳の場合は水の中に細かいタンパク質や脂肪が「ただよっている」(エマルジョン)状態です。また,泥水も水の中に細かい固体がただよっている状態(サスペンジョン)と言えます。

今さらですが,「分散媒」というのは「何かを分散させている媒質」のことです。同様に「溶媒」というのは,「何かを溶かしている媒質」です。食塩水や砂糖水などの「溶液」と牛乳などの「コロイド溶液」は根本的に違うものであることを理解してください。分散媒が液体である場合の簡単な見分け方は,「透明であるかどうか(≠色があるかどうか)」です。コロイド溶液の場合は,液体中で分散している分散質が可視光を散乱させますので濁って見えますが,普通の溶液の場合にはその様なことがありません。なので,光はそのまま透過し(あるいは特定波長の光だけが吸収されて色が付いて見え)ます。

ごくごく単純に考えると,普通に皮膚に吸収させたいと考えるのならば,このような不安定な状態ではなく皮膚に良く吸収されるような「溶媒」(たとえば水)に目的の物質を溶かして普通の「溶液」にした方がずっと効率的です。コロイド溶液は準安定状態と言うべきものであって,何かの条件が変われば簡単に二相に分離(塩析とか凝析とかが代表格)してしまいますし,そもそも分散質は分子そのものと比較すると非常に大きいものです。目的の物質が複数分子寄り集まってできている(会合している)コロイド粒子よりも,単独の分子で存在している状態の方が,細胞膜などを透過しやすいであろうことは,簡単に想像できると思います。

バキュームストリッピング法が,関係機関に申請が必要なほど危険なことや法令に触れるようなことはしていないとは思いますが,この数日いろいろ調べてみて回ったところ,どうもこの手の業者の方々はノーベル賞級の成果を出されているのに,その事実に気がついていないのか,あるいはとても奥ゆかしいのか,関係学会などで何の報告もされていないようです。まぁ,要するにそういうことなのかもしれませんね。

シャンプーの香料は,各メーカー各製品様々なものが使われていると思います。しかし,肝臓などで分解されないほど構造上安定で,なおかつ羊水のような親水環境に蓄積できるほどよく水に溶けるのに,尿として体外に排出されにくいというような特殊なものとなると,私が知っている範囲の中には思いあたりません。

ご存じのとおり,体内に取り込まれた親水性化合物の大半は尿として排出されることが普通なのに(ビタミンBを含むサプリを飲むと,おしっこがすごく黄色くなったりしますよね),そうはならないということは,羊水内の何かと特異的に結びついているとしか考えられません。そうでなければシャンプーした翌朝の尿はシャンプー臭くなってなければいけませんからね。

そして,それと同時に男性の場合は前立腺のような比較的疎水性の高い部分に蓄積しているというのですから,また驚きです。それに妊娠してない=羊水を持っていない女性の場合はどこに蓄積されているんでしょう??初期段階の羊水は羊膜上皮から分泌されるわけですが,羊膜自身も妊娠(というか胎児の発生)と共に形成されてくるわけですから,普段はどこに蓄積されているのか非常に不思議です。誰かこういう疑問をぶつけてみた方はいらっしゃらないのでしょうか?

というわけで,本当に,考えれば考えるほどすごい話です。羊水と前立腺などという化学的には全く異なる性質を持つ部位にだけ特異的に結びつくような選択性を持った化合物なんて,私の専門分野から見てもすごく魅力的です。そのような特異的選択性がどのようにして生まれているのかを考えるとわくわくしてきます。まったくこんなすごい性質をもった化合物をシャンプーの香料としてしか使わないなんて贅沢な話です。そして,そんな不思議なものをふんだんに入れているなんて,大メーカーはコストパフォーマンスと言うものを全く考えていないのでしょうか?そんなことをするくらいなら,もっと商品価格を安くしていただきたいものです。

というわけで,考えれば考えるほどいろんな不思議なことが出てきて楽しいですね。

次回こそ疫学の話をしようと思います(^^;

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テーマ:科学・医療・心理 - ジャンル:学問・文化・芸術

気になる化学リスク | 18:40:46 | Trackback(0) | Comments(8)

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