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ぷろどおむ

Author:ぷろどおむ
元サッカー少年。今はしがない化学屋です。

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リスクマネジメント

今日は予告通りリスクマネジメントの話です。


と言っても,非常に大ざっぱに説明してるので,厳密に言うと微妙に範疇から逸脱している部分もある気がするんですが,その辺はご容赦 and/or ご指摘ください。


なんて,いいわけ前置きを軽くしつつ,日常生活での例を挙げましょう。その前に昨日話した「リスク」と「ハザード」の話を軽く思い出しておいてください。


さて,この夏もお盆の休暇を利用してちょっと離れたところにある実家に帰省をすることにしましたが,今年はどうやって帰りましょう。飛行機?鉄道?自家用車??


当然ではありますが,「飛行機に乗って移動をする」という行為には「飛行機事故で墜落する」という「ハザード」が存在します。墜落事故に遭えば,残念ながら生き残る確率はそれほど高くありませんので,これは非常に大きな「ハザード」であるといえます。しかし,日本はもちろん世界中でも数多くの飛行機が飛んでいますが,ニュースなどでの報道を見てもわかるとおり,墜落事故が起こる確率というのは実は自動車による交通事故よりも圧倒的に低いものです。そのため飛行機に乗ることで「より遠距離を短時間で移動できる」という利点(ベネフィット)は非常に魅力的に見えます。


自動車で移動する場合にも交通事故に遭うという「ハザード」が存在します。発生確率は確かに飛行機に比べると高いですが,日常生活で短距離を移動する場合にはそうそう死亡事故にいたるような場合は少ないものです。たとえ事故が起きたとしても,飛行機事故に比べれば生還できる確率は非常に高く,結果的に「リスク」は小さいように感じます。日常生活で,近所のスーパーに買い物に行こうと車を利用することに,リスクを感じる人はそうはいないでしょう。
#駐車場が……,と都心に暮らしている方は考えるかもしれませんが(^^;


しかし,遠距離での移動となると,長距離を運転することによる疲労などの因子が加わってきて,「ハザードの発生する確率」がどうしても上昇します。さらに高速道路などで移動することにもなりますので,事故が起きた際の被害,つまり「ハザード」も増加し,結果的に全体の「リスク」も増大します。また,遠距離を移動するときに必要な時間的「コスト」は飛行機や鉄道に比べるとただでさえ大きくなるのに,渋滞なんて言う要素を加えたらさらに大きくなります。


鉄道はこの両者の中間くらいでしょうか。 ベネフィットは飛行機に劣りますが,自動車には勝ってます。ハザードも飛行機より小さそうですが,車よりはちょっと高そうです。


さて,このような場合,我々はどう考えるでしょうか。 事故や怪我に対するリスクにプラスして,旅行全体の時間の中で移動時間に大部分を割いてしまうコスト,さらに疲労で旅行が楽しめなくなるリスクなども考えるでしょう。そして,飛行機や鉄道を利用するとそれなりの料金がかかりますから,家族で移動するとなると車よりかなりのコストアップが考えられます。


このような様々な要因を加味した上で,「よりハザードが大きいが,ベネフィットも大きい飛行機や鉄道を利用するか。それともコストも安くハザードも小さい車を利用するか」を選択すると思います。


このように,全体のリスクとそれにかかるコストを考慮しながら,「全体的なリスクを支払えるコストの範囲内で軽減するように行動し,できる限り大きなベネフィットを獲得する」ことが「リスクマネージメント」の基本的な考え方です。


選択肢的には「ベネフィットの獲得を放棄する(=帰省しない)」とか,「コストを無限に支払う」というものも一応存在はしますが,前者は結局「じゃあ,何がやりたかったんだ」ということになりますし,後者は全く現実的ではないです。それに,そもそもコストをいくら支払ってもリスクはゼロにはならない,ということも,ちょっと考えれば皆さんすぐにおわかりいただけると思います。


でも,世の中不思議なことに,時々「この二つのやり方こそが正義だ!!!」という意見を,意識的か無意識的かわかりませんが,持ってしまう方が意外と多かったりします。どうしてなんでしょうね?


次回以降はそんな例を少しずつしていこうかと思います。



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テーマ:科学・医療・心理 - ジャンル:学問・文化・芸術

気になる化学リスク | 16:18:14 | Trackback(0) | Comments(2)

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